- 2006-08-01 (火) 21:44
- 8.日記
監督の問題じゃない
- あらゆる所で 声優や動画が単調になり -
そしてストーリーの流れも おかしくなっている
わかるか
というわけで、今日はゲド戦記の感想文。
本サイトの感想はネタバレありを基本としています。
他の方の感想は見てませんが、大きく外れる事はないでしょう。
ドラクエ好きの視点から見ると、竜が出てくるところは良かったです。
今回の感想文は、これまでと形式を変えて
100点満点からの、旧態依然とした減点式で書こうと思います。
なんというか、この映画は減点式のが合ってる気がするので。
まず・・・・・・、
かっこいい白竜が出てくるので +30点。
(解説)この映画には白いトンボみたいな竜が出てきます。
竜が飛ぶシーンは動きも作画も綺麗で、さすがジブリ。
このアクションは、本編に全然絡んでこないけど。
アレンという名前がドラクエっぽい! +20点。
アレンの口元のしわや、いっちゃってる目がジブリ的にギリギリで良い! +30点。
(解説)ジブリ映画の主人公にしては、殺意ありまくりの目をしています。
アシタカとかナウシカとかの、PTAが推薦したくなるような目とは一味違います。
ジブリでここまでヤバイ目つきのキャラは、金貨をもらった直後のパズー以来。
最終回付近のシンジ君の目みたい。
剣を抜くシーンの動画がなめらか! +10点。
(解説)もし将来、ジブリがドラクエアニメを作る事態になったら、
剣のシーンだけは期待できると思った。
それ以外のシーンがジブリにしては動かなすぎ -20点。
(解説)手元にある「スタジオジブリ 設定資料集」の本には、各作品の
総セル画枚数の変遷が書いてあり、時代が進むごとにどんどん増えているんですが、
「ゲド戦記」で一気に1ケタ減らす計画でもあるのかというくらい、動きません。
主人公が実態と影に別れていて、元通りになると強くなるのはドラクエ6っぽい! +30点。
(解説)2重人格に苦しむサガみたい。
影が反抗的になるとヤバイだなんて、ドラえもんの某道具の副作用みたい。
このへんは楽しく観られます。
テルーの声が特徴ある新人で +10点。
でも、スタッフロールでわざわざ(新人)って書くのはあざとい! -20点。
(解説)ちなみに、監督の名前の下には(新人)の文字がありません。
テルーの歌詞のサビに、刺激的なワードが隠れているので印象に残る! +20点。
(解説)ボンバーマンコレクションや、ウルトラマンコスモスでも使われていたという
サブリミナル効果ですね。
でも、劇中で2ループもしなくていい! -20点。
キャラの立っている人物もいるが、ぜんぜん特徴のない人物もいる! ±0点。
(解説)悪役のボスであるクモの部下にウサギという男がいるんだけど、
そのキャラはすごくいい。声も小物っぽい時と、「ババァ!」と叫ぶ時の
緩急がついている。でも、その他のキャラ、特にテナーの無菌ぶりがやばい。
例えるなら、ハウス名作劇場の主役の母親っぽい、何の特徴もない外見。
ゲドはなぜ昼間にクモの屋敷を訪問しない? -10点。
(解説)館の目の前まで来てるのに、夜になって切羽詰まるまで攻めない。
クモが鷹を見て「ほう挨拶代わりか・・・」みたいなことを言っていたので、
あの鷹はゲドの変身だった・・・ということなのかな?
なんで挨拶だけするんだよ!なんて意味のないシーンなんだ!
ゲドはなぜラストバトルに参加しない!? -20点。
(解説)大したケガもしてないし、隣の塔まで空を飛んでいけば数秒じゃないですか。
さすがはゲド・・・ラストバトルでのパワーバランスまで調和を保とうと・・・。
観客の視点となる主人公が順番にコロコロ変わるので、ゲームっぽい! +10点。
(解説)同時に複数の場面がザッピングするような複雑なことはしていないので、
シーンの切り替えがすごく単純で、わかりやすい。
アレン視点 → クモの館に行く → アレン捕まる → クモとアレンと会話 →
→ ゲド視点 → クモの館に行く → ゲド捕まる → クモとゲドの会話 →
→ テルー視点 → 剣をアレンに渡しにクモの館に行く
なんか、「バイオハザード」で動けなくなった主人公の変わりに
サブキャラを操作して、武器を取りにいかせてるような錯覚。
心臓麻痺になっても動けるアレン!デスノートを超えた! +50点。
(解説)このシーンはカッコイイ!
これがなければ、この映画の価値は半減。 (200円→100円)
ラスボスが死ぬときの最後の姿が、ビックリマンのネロ魔身ぽかった! +30点。
ラスボスに容赦なく口から波動砲で攻撃すると思ってたのに、発射しなかった! -30点。
(解説)ラスボスは無力化された後、むごたらしく止めを刺されますが、
その際、正面にいる竜の口元で赤い粒子がウィンウィン鳴ってるのに
発射はされず、ただ白く光るだけなので達成感が薄い。
映画の終わりに「終」が出るタイミングが唐突過ぎて唖然! -20点。
エンディングに「原案 シュナの旅(宮崎 駿)」ってあるんですけど! ±0点。
(解説)どう反応してよいのか・・・。
藤子F先生亡き後の大長編ドラえもんみたいに、原案だけは
作家オリジナルの短編から持ってきて膨らませる形式、ということですか?
テルーが竜から人間に変身するシーンがカットされている! -10点。
なぜテルーの正体が竜なのか、伏線が無さ過ぎてわからない! -40点。
(解説)映画の序盤に、テルーにも強い力があるようなことをゲドが判定しますが、
それ以外には説明も無く、終盤に唐突にドラゴン化します。
先の見えない週刊漫画ですら、竜魔人化の伏線くらいあったっていうのに・・・。
テルーの正体が竜ということにしては、テルーの親は性格の悪い人間だった
ということも言ってるし・・・。なぜ人間から竜が?
冒頭に出てきた2匹の竜との関係も不明・・・。
昔は竜と人間は1つだったという説明は出てきたし、最近は竜が現れるという
会話もあったけれど、それがなぜテルーが竜だということに繋がるのか理解できず。
普通に観ている限り、テルーが生まれたのは世界が変になる以前だと思うわけで・・・。
なんで変になる以前から、竜が人間社会に生まれているんですか。
戦記というタイトルの実感が沸かない。 -20点。
(解説)長い原作を無理矢理カットしているため、ゲドが戦ってるイメージがない。
戦記というほど期間も長くなく、映画はせいぜい1週間程度の話。
これなら、まだカプセル戦記のほうが戦記してた。
世界がめちゃめちゃ狭い! -40点。
(解説)CMを見ていると、まるですごく広い世界を旅する話のように思えるけど、
旅らしい旅はなく、城から逃げたアレンが砂漠でゲドと出会って、
最初の港街に着いて、草原の仲間の家に着いて・・・それで終わり。
ラスボスの館は最初の港町の近くって、近すぎ。
ドラクエ3を始めたら、ラスボスがレーベの隅っこの家にいた、くらいの衝撃。
ゲドの傷、テナーの過去など、回想も無く背景がわからない! -30点。
(解説)あの時助けてくれたのはゲドだったわねぇ・・・みたいな
サザエさんなら絶対、その後で回想シーンに突入するようなセリフがあっても、
まったく回想が入らない。
ゲドがなぜ世界一の魔法使いなのか、アレンは何に怯えて分裂したのか、
クモの部下はなぜ人狩りをしていたのか、ゲドとクモは過去にどこにいたのか、
なぜゲドとクモだけが魔法が使えるのか、なぜ竜が永遠の命なのか、
竜が冒頭で首から血を出して死にそうになってるのに永遠の命なのか、
なぜアレンは剣を抜けたのか、なぜ父親を刺したのか、王様は死んだのか、
影はアレンを追いかけて何をしたいのか、クモの部下たちは奴隷をどこに運んで
何の目的で働かせるつもりだったのか、街で誘拐されたアレンを救出した後、
なぜテナーの家に帰る途中で街を通らないのか、
テナーに薬をもらいに来た主婦2人は、外面だけは良いという設定らしいのに、
なぜ薬をもらった直後から、柵の外に出ていないのに悪口を言い始めるのか、
どうせすぐ無くなるマントを買うシーンが、なぜ重要そうに出てくるのか、
夜になればゲドはテナーの家に帰ってくるということを、ウサギは聞いていたのに
なぜゲドがいなかった時点でそのまま家で待とうとせず、テナーをさらったのか、
テナーは家→街→クモの館の方向に、ゲドはクモの館→街→家の方向に
同じ夜にそれぞれ移動したのに、なぜ途中ですれ違っていないのか、
クモはなにを理由に、そろそろ永遠の命が手に入る見込みができたと思ったのか、
テルーはなぜ急にアレンと話し出したのか、テルーは何がきっかけで変身したのか、
首を絞められて死んだのに、なぜ生き返ったのか、
魔法使いでもないアレンがテハヌー!と叫んだところで、どんな効果があるのか、
なぜ剣で腕を切られただけでクモは歳を取るのか、
その後で腕は再生できたのに、なぜ若い見掛けだけは再生しないのか、
液状になって移動できるのに、なぜ塔を自力で登っているのか、
ハイタカの本名がゲドならば、なぜクモは魔法でゲドの心臓をつかまないのか、
人間の生活はさほど変わった様子もないのに、なぜ世界のバランスが崩れたのか、
ゲドは具体的に、旅で何を見つけてどうやってそのバランスを戻そうとしているのか、
クモを倒しただけで世界のバランスは戻ってないのに、なぜ平和そうに
テナーの家に居着いているのか、アレンが城に帰るシーンで、
なぜテルーは竜になって送ってあげないのか、
最後まで説明されなかった事柄だけで、すごい数。
3回ほどある、アレンが自分の内面世界にワープする演出がイモ! -10点。
(解説)アレンが夢の中で追いかけられるシーンなどは、別にいいんです。
あれは夢だとわかるので、後ろの背景や場面が突然変わっても違和感ないのです。
でも、それ以外でいきなり、アレンが自分の世界に入ってしまうシーンがあります。
夜の港だったのに、昼間になったり、夜の部屋の中だったのに、明るい崖にいたり。
テルーも一緒にワープして、でっかい竜をバックに楽しく会話したり、
2人でバーチャルリアリティの世界に入ってしまった感じ。
まるで少女アニメで主人公が有頂天なときに、
背景にぼかしフィルタのかかった薔薇が表示されるような演出。
ただでさえ竜のシーンが少ないから、予告カット用に無理に入れた印象さえ受けます。
背景の絵がきれい、人物の作画も崩れてない +20点。
でも、遠景が多すぎる!!! -60点。
(解説)この映画を一言で表すならば、遠景。
とにかく、画面が風景、背景ばかり。登場人物はその中を小さく表示されるばかり。
たまに人物が大きく映るときは、アップの会話ばかり。
そして、走らない。この映画のキャラはとにかく走らない。
草原の道をひたすら歩く。セリフもなく、ストリングスのなにやら壮大な音楽の中、
歩き続ける姿だけが5秒以上映り続けるシーンが、5,6回は出てくる。
たまに走っても、すぐ立ち止まって景色を眺める。
キャラ同士がしゃべっていても、その会話の背景には風景のイメージ映像。
夕焼けの太陽だったり、夜空の月の長写しだったり。
とにかく、背景ばかりスクリーンに映っていたな、という印象が残るアニメ。
以上。集計してみると・・・・・・30点。
極めて妥当な点数がでました。
でも、映画の日で1000円だったからイイんです。
たった一晩で、これからのジブリ作品に対する期待を無くしてくれたし・・・、
ギブリーズより面白かったし・・・。
この映画を機に、ジブリの評価がいきなり下がる事はないと思いますが、
じわりじわりと観客動員数が減り、劇場作品からTVアニメ製作にシフトし、
ある日気付いたら・・・
ドラクエのアニメをジブリが作ることになっていた!
という流れにならないかなぁ・・・?
・・・と期待して、感想文を〆たいと思います。
それくらい、剣のシーンは良かった。
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