- 2006-09-12 (火) 13:41
- 6.その他のドラクエ話
ドラクエの音楽CDには、
1.ゲームオリジナルサウンドのもの
2.クラシックコンサートにアレンジされたもの
の2種類がある、という認識は現在では当たり前になりました。
・・・が、それは今だから言えることであって、ドラクエ初期の
CDアルバムは決してクラシックに統一されていたわけではないのです。
ドラクエのCDアルバムは、これまで大変な数が世に出ていますが、
考えやすくするため、その中から数が少ないものを除いていきましょう。
まず、ドラクエのピアノ楽譜と同時に買う人が多かったであろう、
ピアノアレンジのドラクエサントラを除きます。
次に、ジパングワールドやシンセサイザーなど、あまり拡大されなかった
独特なアレンジのサントラを除きます。
ほかに、アニメのサントラもマイナーですから、
「ダイの大冒険」のサントラ4枚、ロト紋を1枚、アベル伝説を1枚除きます。
この時点で、ゲーム音源とクラシック音源の2種類が主に残ることになりました。
次にすることは、再録、総集編、奏者が別の楽団になったなど、
基本的にはすでに別アルバムに収録済みの曲しか含んでいない
アルバムを除くことです。
すると、近年リリースされたドラクエアルバムのほとんどが
総集編だということに気づきます。
・・・というのは、ドラクエ7が登場した前後の期間に、
既存の曲をただ順番を入れ替えて新しいアルバムかのように売り出した
ドラクエCDの乱発期間があったからです。
最後に・・・、スーファミ版のDQ1・2やPS版のドラクエ4など
リメイクされたドラクエについても、新曲はわずかにあるだけですから
リストから除くことにします。
モンスターズや不思議のダンジョンなども、ここでは含めないことにしましょう。
結果、ここまで削除から残ったアルバムは9枚!
この9枚は、特別な存在といえます。
・・・というのは、これらのアルバムに含まれている曲は全て
その時点で最新だったドラクエシリーズの原曲であり、
ゲームの発売と合わせてアルバムが作られ、結果として売り上げもダンチだからです。
ゲームのドラクエで遊んだ子供が、あのピコピコ音が収録されたCDを
手元でじっくり聴きたいと思ったならば、
当時はこの新発売のアルバムを聴く選択肢、1択だったのです。
ちなみ、なぜドラクエ1~ドラクエ8のオリジナルサウンドトラック
計8枚だけではないかというと、ドラクエ8だけはゲーム音源とクラシック音源が
別アルバムになっているからです。
さて・・・、
手元にドラクエサントラがある方は、この9枚を順番に再生してみてください。
1つ、おかしな点があるはずです。
それは・・・・・、ドラクエ2のクラシック音源だけ存在しないということです。
つまり、ファミコン版のドラクエ2には
クラシックアレンジが同時収録されなかったのです。
では、ドラクエ2のクラシックアレンジとして
総集編アルバムに収録されているものは何かというと、
これはスーファミ版のドラクエ2のサントラが出たときに、初めて収録された曲です。
わかりやすく図にすると、
ゲームアレンジ クラシックアレンジ ポップスアレンジ
FC DQ1 サントラ1 サントラ1 ×
FC DQ2 サントラ2 × サントラ2
FC DQ3 サントラ3 サントラ3 ×
FC DQ4 サントラ4 サントラ4 ×
SFC DQ5 サントラ5 サントラ5 ×
SFC DQ6 サントラ6 サントラ6 ×
PS DQ7 サントラ7 サントラ7 ×
PS2 DQ8 サントラ8 サントラ9 ×
このような収録形態になっています。
ドラクエ2のオリジナルサウンドトラックにおいて、
クラシックアレンジの部分に録音されているのは、ポップスアレンジです。
ついでに、このアルバムにはゲーム音源も同時収録されているのに
「オリジナルサウンドトラック」という言葉は使われていません。
厳密には、ドラクエ2の「オリジナルサウンドトラック」は
スーファミでのリメイク後、初めて発売されたのです。
なぜこのような、統一感のない事態になっているかというと、
ドラクエ2の音楽制作当時に、
「ドラクエ1がクラシック調だったので、2ではポップス調を基本にしてみよう」
という考えがあったからかもしれません。
「Love Song探して」に至っては、サビや歌詞まで最初から設定されていました。
ドラクエ2のクラシックアレンジだけを聴くと、
もともとクラシックを意識して作られた曲のように感じることもできますが、
この最初に出たアルバムに収録されているポップス調の曲を聴くと、
むしろポップス調のほうが合っている印象もあるのです。
前述の「Love Song探して」はもちろん、ドラクエ4、6の塔、などを見るに、
ドラクエは全ての曲がクラシックアレンジを意識して作られているわけではなく、
たまに電子音のほうがマッチしている曲や、現代音楽風な曲もあるのですね。
結局、ドラクエ3~ドラクエ8まではクラシック調が基本で固定され、
音楽の枠を広げようという試みは、ドラクエ2が最初で最後になったわけですが・・・
できれば、ドラクエ3はロック調、4はオペラ調、5はアコースティック風、
というように、シリーズごとにテーマのあるドラクエ音楽も聴いてみたかった、
・・・と思いました。
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Comments:7
- Si 06-09-12 (火) 20:49
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で、牧野アンナと牧野博幸はなにか関係があるのですか?
- K-DICE 06-09-13 (水) 1:14
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2のクラシックアレンジはライブ盤ででてたはず。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/6942/konsato.html
探したらでてきた。
しかし、2のサントラがポップアレンジだったのは意外でした。 - szkyuy 06-09-13 (水) 4:12
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1.シリーズ第2作といえば、塔の音楽が印象に残っています。もっとも、ゲームそのものは、ロンダルキアに至るまでの洞窟で挫折してしまいました。
2.「たまに電子音のほうがマッチしている曲や、現代音楽風な曲もある」ということは、作曲者・すぎやまこういち氏の幅広い視野を物語っているといってよいでしょう。
- まるやま 06-09-13 (水) 10:55
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ドラクエIIの曲を作るときに、たしか
すぎやまさんが
「あれ(I)から百年、ということだったので、
Iのクラシックに大して、IIはポップス調で行こうと考えた」
みたいなことを仰ってたのを思い出しました。でIIIはまたもっと昔なのでクラシック調にもどったのかなぁと。
昔過ぎてクラシックより前(グレゴリオ聖歌?)みたいなのだと
子供が引くのでクラシックどまりだったんでしょうかねー - 劉矢皇 06-09-18 (月) 22:23
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ドラクエ2!!
良いですよね~・・・。
歌にもなったLove Song探して・・・が
結構お気に入りです。それにしてもドラクエ2の曲にそんな裏話があったとは・・・
- firefoxgrape 06-09-20 (水) 14:42
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>Siさん
共にドラクエの売り上げ向上に貢献したという関係以外、
特に思い当たりません。牧野先生はこの前までコミックブンブンで連載していましたが、今は・・・。
いまATOKで「まきの」を変換しようとしたら、40候補中の35番目でした。
当サイトのドラクエ変換辞書では、4コマ作家も1発変換できるようにしたいと思いました。>K-DICEさん
そういえば、コンサートの録音盤を忘れていました。
毎回ドラクエの音楽をゲーム音源にアレンジする作業は、
実際のゲーム開発者が入力しているそうですが、
すぎやま氏もどの音に絞るのか、などの部分は担当しているそうです。ということは、ゲームアレンジより先に
ピアノでの通常演奏用の楽譜がまずありきなわけで、インタビューによれば
その譜面を元にクラシック演奏用の楽譜を作るそうです。そのライブ盤では、ゲームに未使用の短い曲もたくさん収録されていますし、
すでに譜面のあるIIの曲をクラシック用に書き直すことは
椙山氏にとっては、たいした手間ではなかったのかもしれませんね。>szkyuyさん
ドラクエ2の塔といえば、ラストダンジョンの曲でもあるのでしたっけ。
あの曲の面白いところは、ドラクエの塔の音楽の中で唯一
洞窟の音楽からシームレスに繋がることだと思います。今回とりあげたサントラでも
2曲は並んで収録されており、
スムーズに繋がるよう、曲間は0秒でした。 - firefoxgrape 06-09-20 (水) 14:54
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>まるやまさん
「あれ(I)から百年、ということだったので、
Iのクラシックに大して、IIはポップス調で行こうと考えた」確かそのニュアンスの発言を、自分も昔に読んだことがあるんです。
しかし、あれはなんのインタビューだったか・・・失念してしまいました。グレゴリオ聖歌みたいな曲というと、
ドラクエ8の教会、修道院の曲がそんな感じだったかもしれません。
確かに全曲あれだとコワイ。>劉矢皇さん
アベル伝説の作中にはゲーム曲のオリジナルアレンジが多数使われているのですが、
洞窟はDQ1とDQ2、戦闘はDQ1とDQ3だったような・・・。
DQ2からは3人揃う前のフィールド曲も、パデキアを入手した回で使われていました。ダイの大冒険は、ガイド本での作者インタビューによれば
原作者がドラクエ2が1番好きで、ドラクエ2のスパルタンな雰囲気
3人パーティー、音楽を意識して描かれたそうです。
そのためか、アニメ版で音楽が付くときにも
ドラクエ2の曲が多く使われているように思えます。ダイのエンディングテーマ=ドラクエ2のエンディングテーマなことはもちろん、
「Love Song探して」はダイの大冒険バージョンが、サントラに複数回収録されています。ルーラというグループが歌っている、「Love Song探して」の歌詞ありバージョンも
CDが出ていますが、こちらは歌詞の字余りが目立っていて
あまりしっくりこなかったです。

